Magic Mouse と Apple Remote の謎

 

2009年11月06日

2009年11月11&14[追記]

 
Magic Mouse と Apple Remote の謎

本日、アップルより Magic Mouse(マジックマウス)が到着。ついでに注文しておいた、新しい Apple Remote(アップルリモート)も同梱されていた。

早速 Magic Mouse から取り出して見るが、iPod のような透明の高級そうなアクリルケースに入っている。

アクリルケースごときに高級感を感じてしまう、我が身が不憫であるが…。

電池は出荷時に装着済みで、裏のスイッチを入れるだけですぐ使える。


標準添付されているのは、単三アルカリ電池が二本。以前はたしか高価なリチウム電池が奢られていたが、このあたりは Wireless Mighty Mouse 比で 2,000円のコストダウンのためにケチられた。

単三リチウム電池はその昔、富士フィルムが販売を始めたころは1本800円近くしていたが、最近でも300円ぐらいはするらしい。富士フィルムがエナジャイザーと提携を解消して電池事業から撤退したため、現在国内では手に入りにくくなっているようだ。

企業は儲かると思えば何にでも手を出すが、期待した利益が出なければすぐに引っ込む、目の前にニンジンをぶら下げないと、テコでも動かないロバのようなものだからしかたない。

一説には、レアメタル問題でリチウムを使い捨てる一次電池に使用することが憚れる、いわゆるひとつの時代の要請であるかのように言われているが、もっと儲かる「環境に配慮した自動車」や「環境に配慮した大画面テレビ」に資源を廻したいというのが、本音に違いない。

現代社会においては、新たに自動車もテレビも買わない者は、環境に配慮していない非国民のように扱われる。

…余談である。

アップルも、マウスの消費電力と重量を低く抑えることができたし、なにも高容量で非常に軽いが高価なリチウム電池を付属させる必要がなくなったので、アルカリ電池で十分という判断に及んだのかもしれない。(でも、たぶん単にケチっただけだと思うな)

ちなみに付属しているのはエナジャイザー製の単三アルカリ電池で、リチウム電池に比べると価格は、…ま、タダみたいなものだ。

で、期待の大きかった Magic Mouse の第一印象はと言えば、ん〜、イカだなこれは、回転寿司の烏賊のにぎり。

そういえば、もう何年も回転していない寿司は食ってない。最後に値段も明記していない寿司屋でおもいっきりボラれたのは、たしかカーター政権の時代だったような、…。

これも余談である。

とりあえず、ソフトウェアアップデートしないと設定画面に必要な項目も出てこない。

アップデートはマウスを認識させてから、ソフトウェアアップデートを実行すると勝手にインストールされるので、それほど手間はかからない。

先日、不慮の事故(でもないか?)で急逝した、Wireless Mighty Mouse の全般にソフトな感触と比べると、指に触れる部分のエッジが気になる。それとかなりのシャコタンなので、手のひらとの間に隙間ができてしまい、これからの季節ちと寒々しい。

スクロールは、 iPhone や iPod touch でお馴染みの慣性のついたスムースなもので、微妙な動作にも問題なく追従する。

ただ、Mighty Mouse の時に設定していた、エクスポゼ関係が全く割り付けられないのはイタい。

[11.14:追記]早速、「middleclick」という対応策が登場した。三本指でマウス上面に触れると、中央ボタンに相当する機能が割り当てられる。クリックではなく触れるだけなので、思わぬ時に実行されることもあるが、慣れればなんとかなる。エクスポゼの割当ができないなら、中央ボタンの死んだ Mighty Mouse とたいして変わらんぢゃないか、という印象を持ち始めた矢先、アップルが対応する前にフリーウェアで実現というのもたいへん嬉しいが、まことに情けなくもある。

不慣れなユーザのためだと思うが、以前から二本同時クリックは左クリックと同様の動作に割り付けられている。ある程度慣れたユーザのために、せめて二本指同時クリックのときぐらいは別アクションの設定は欲しい。

どうせなら詳細設定により、MacBookのトラックパッドのような3本、4本の場合の動作も設定できた方が、トラックパッドに慣れたユーザは違和感がなくて良いように思う。

逆に2本指によるスワイプは、システム環境設定内の動画のマネをすると、指がけいれんする。

[11.11:追記]Google Map では、勝手に拡大縮小したりあさっての方に飛んだりとか、非常に使いづらい。マウスナビゲーションでは似たような設定の Google Earth では、問題なく使用できているのでプラグインの問題かもしれない。

しかし、アップルマーク付近までタッチエリアになっているので、手のひらが軽く触れても反応することがある。このあたりも調整できる設定項目がないと、いずれ問題になりそうだ。

いずれ、ソフトウェアアップデートで対応するつもりかもしれないが、なにもしないかもしれない。このあたりはアップル(または声のデカいユーザ)次第であり、まったくの謎である。

次に、Apple Remote であるが第一印象は、…デカイ。

ネットで写真を見た時には、主にその縦横比からずいぶん細くなったなあと思っていたが、幅方向はわずかにスリムになっただけで、縦にぐ〜んと伸びたのである。旧モデルが8cmそこそこなのに対して12cmぐらいになった。


広角で撮ったため手前の旧型がやたら太いが、実際の幅の差は僅か

ちょっと見には、第4世代以降の iPod nano のシルバーモデルとは親戚関係にあるかのような雰囲気で、Front Row が表示されると、思わずホイールを廻してしまうが、もちろん反応はしてくれない。

これは、第4世代の iPod nano では、カバーフロー表示になると液晶画面をこすってしまうのに似ている。(最近のアップル製品が、ユーザの体験をいかに軽視しているかを表す端的な例であろう)

iPod nano で思い出したが、コイツは横に向けると iPod touch などと同様にカバーフローになるのだが、テーブルなどに水平に置くと縦位置に戻ってしまう。カバーフローを維持しようと思うと、横に向けてなおかつ垂直に保ってやらないといけないという、とんでもないバカヤローなインターフェイスである。

iPhone や iPod touch ではそんなマヌケな現象はお目にかかれないが、設定でオフにできるようになっただけで、モーションセンサーによる動作は未だに修正されないところをみると、少なくとも第4世代ではこれが仕様なんだろう。このせいで新しい iPod nano の購入は断念したが、最新型でもそうなんだろうか?

材質は全面アルミで、およそ1,980円程度の製品とは思えないほど、過剰な高級感がある。エッジの処理や面の取り方など、細部に渡って凝っている。文字といえばメニューボタンにある「MENU」以外にはなく、裏面の下の方に老眼にはまず読めないほど小さな文字で「Designed by Apple in California Made in China」とあるのみ。

それも目立たない黒文字で、アップルのロゴさえどこにもない。見方によっては、iPod nano よりも遥かに美しい。


が、あくまでも機能としては、以前の Apple Remote のままである。短時間遊んでみただけではそれ以上でもそれ以下でもない、たかがリモコンにすぎないので価格的にも、ま、こんなもんかなと思ってしまうところがツライ。(電池は以前と同様にCR2032)

それより、以前のチープなプラスチック製で、3,400円もしたことの方に怒りをぶつけるべきだろうが、機能とのバランスから言えば、外見はあの程度でも良かったように思う。

いっそ前のままで、500円ぐらいにして全機種オマケで付けてくれた方が、みんなに喜ばれるような気がしないでもない。

ボタンもひとつ増えているが、取り立てて新しい機能が増えたようにもなく、センターボタンと同じ機能の再生/一時停止ボタンが追加されている。センターボタンとメニューボタンは中央がわずかに凹んでいて、手探りでもわかりやすくなっていて押しやすい。

しかし、別に凹んでいなくても位置でだいたいわかるし、再生/一時停止ボタンだけはボディと面一で押しにくい。

美しいデザインも結構だが、それに見合う機能も提供するべきであろう。なぜ機能が同じで、なおかつ押しにくいボタンを増やす必要があったのか、これまた謎である。

いずれ、この多くの謎が氷解することを期待するが、軽〜く裏切られそうな気もする今日この頃。

....ということでヒトツよろしく。


2009年11月某日 Hexagon/Okayama, Japan