閑話休題(Recovered files)

 

2010年05月14日

05月16日:一部訂正

 
閑話休題(Recovered files)

Mac OS X 10.6.3:Snow Leopard Build. 10D578

iLife や iWork など、アップル純正のアプリケーションを使用していると、再起動したときに「Recovered files」というフォルダが、ゴミ箱の中に残っていることがよくある。

もちろんいつもは、どうせそんなもんゴミに決まってらあ、とばかりに気にもせず速攻で削除している。

ま、それでも念のためにググってみたら、下記のアップルのサポートページに行き着いたわけである。

http://support.apple.com/kb/TA23371?viewlocale=ja_JP

==<参照: Article: TA23371 >==============================
Mac OS X で起動後、ゴミ箱に“Recovered files(復旧された項目)”があることに気付く場合があります。心配ありません、このフォルダは安全に削除できます。このフォルダには、コンピュータのテンポラリ(一時)ディレクトリ (/tmp) から定期的に削除された項目が含まれています。
=====================================================


同じような行動をとるにしても、一般的には「削除しても大丈夫かなあ?」と不安になって検索してみるユーザが多いに違いない、とアップルは踏んでいるのだろう。そのような人には「心配ありません、このフォルダは安全に削除できます。」の一文さえあれば、サポートの解説としては充分である…と。

だが、なんでそんなモンをユーザの目に晒す必要があるのだろう、ましてやなぜ削除作業をユーザにやらせるのか、という疑問をいだいて当該ページに行き当たった者には、いまいち納得できる解答ではない。

だって、“Recovered files(復旧された項目)”とフォルダ名に明記されていれば、普通は何かの問題があって復旧されたもの、もしくは次回そのアプリケーションを起動した時にそのフォルダを使用して正常な状態に戻すために必要なものなのだろうか…、てな疑問をもつ者だっているかもしれない、とは考えないのだろうか?

一度でも、HDD トバして復旧ユーティリティかけたことがある者にとっては、冷静に見ていられるフォルダ名ではないし、ついでにいえば、ディスクユーティリティで検証をかけた時に表示される「ボリューム“Macintosh HD”は問題ないようです。」てなメッセージは、いくら安全・安心な緑の文字を使用されても、「…ようです」はないだろう、と思う。(だからといって、問題ありません!と断言されさえすれば、安定性や信頼性が向上するワケでもないのだが)

常々思うのは、アップルのサポートというのは「蛇の生殺し」状態なモノが多い。というか、どうもアップルの考えるマックユーザというのは、買ったばかりのド素人さんとバキバキのパワーユーザ(または開発者および自称開発者、もしくはそれに準ずる者)しか想定されていないように感じる。

ハッキリ言って、アップルが想定しているであろう筋金入りのド素人な方々はアップルのサポートページなど参照しないし、ググってもせいぜい「Yahoo!知恵袋」か「教えて!goo」止まりだ。

回答者の方も当該ページへのリンクは紹介するが、鋭いツッコミに対しては解答されていない場合が多い。要するに半端な知ったかブリっ子を大量に製造するだけに終わっている。(あ、それでも ggrks と罵られないだけマシですが)

「安全に削除できます。」というものなら、ユーザの目に触れないようにそっち(Mac OS)で勝手にやっとけよなとも思うし、それが技術的に不可能、またはユーザがそれを使用しなければならない状況が想定されているなら、その辺のところも解説して欲しいところだが、この件に関してはそれ以上の説明はない。

もちろんサポート項目によっては、さらに詳しい解説へのリンクが貼ってあることもあるが、そういう場合はかなり高い確率でリンク先はいやがらせのような、英語のページである。

英語力のある人やマメ(でヒマな)な人たちは、勇猛果敢にジャングルの奥深くまで立ち入って行くのだろうが、残念ながらそんな忍耐も度胸も持ち合わせていない。

まさか、我国のマックユーザは英語に堪能な人が多い、などという調査結果があるわけでもあるまい。

で、実は意外かもしれないが、アップルのサポートページを必要としている対象者は、このレベルのユーザが一番多いのだ。

マックユーザをやっている年数にかかわらず、全くの初心者ではないが、さりとてコンピュータの内部事情にそれほど深く精通しているわけではないし、興味と探求心はそれなりにあるが、さほどの忍耐も度胸も持ち合わせていない、…みたいな。

マイコン黎明期ぢゃあるまいし、コンピュータを購入する人は全員がプログラマやデべロッパを目指しているわけではない。あらゆる分野のプロフェッショナルかもしれないが、その人たちにとってコンピュータは道具、文房具、または玩具(おもちゃ)のひとつであると見なされているのが、今の時代である。

そんな人たちの中には、ダイレクトにアップルのサポートから有益な情報を得ようとして、そのデータベースのクソと断言してもいいデキの悪さ使いにくさに、辟易とした経験をもつ人も多いと思う。

あれなら外からググるか、いっそ「Wiki」さんで調べた方が早いし、ウマい。(場合が多い)

解説や説明のしかたの善し悪しも、ユーザインターフェイスの一部だと思うし、これは全くの偏見だが、日本語ローカライズの段階でコケているような気もする。

これもアップル日本法人の責任であるはずなのだが、営業サイドでさえ現在の為体なら、さもありなんというところか。

下手な検索機能を持たせた出来損ないデータベースを構築するヒマがあったら、つたない翻訳でも Web翻訳よりマシならガマンするので、適当な項目で分類したページを作成した上で、全文検索を実現して欲しい。

さもなくば、最初っから“Recovered files(復旧された項目)”みたいな意味深なフォルダ名でなく、「このフォルダは安全に削除できますフォルダ」とか「気にしないで削除してねフォルダ」または、「ただのゴミなんでついでに消しといてねフォルダ」ぐらいの名前にしておいてはくれまいか。

閑話休題の誤用のように思われるかもしれないが、本来はこちらが本題であり、いや、べつにソッコーで予約した iPad が来るまで手持ち豚さんなもんで、適当に書いているわけでは、……。

……ということで、ヒトツよろしく。

2010年05月某日 Hexagon/Okayama, Japan