美味しいアップデート

 

2010年07月29日

 
美味しいアップデート

Mac OS X 10.6.4 (10F569)
Magic Trackpad および Multi-Touch アップデート 1.0

先月、久しくの変化のなかった我デスクトップ機に転機となる Mac mini Snow Leopard Server を導入。

と、いってもサーバとは名ばかりで、ノーマルと比較して主にその CPU クロックとストレージ容量に主眼を置いた上で、メイン機をノート型からデスクトップ型への移行という、見方によっては、もろに時代に逆行する運用を考えての選択である。

従来、世の趨勢と同様にノート型を主力機として使用してきた。

社内ではおもに LED Cinema 24 と接続、いざとなれば持ち出せる無停電電源装置付きのデスクトップ機として、2008年11月以来、2年近くを大過なく主力機として活躍してくれた MacBook (Late 2008) である。
おっと、忘れるところだったぜ。お気軽に「大過なく」などと言ってしまったが、そういやあ大過もあったな。→キーが不正です!?



Mac mini Server, MacBook Air SuperDrive♪ & iPhone 4
口無しなので、あまり「ほへ〜」とした印象はない

しかし、近頃は iPhone や iPad によって、その本来の姿であるはずの、屋外での活躍の場が極端に少なくなってきたことに加えて、肥大化するデータの受け皿として、有象無象の外部ドライブを五台以上も接続しなければならない現状を考えると、その形状であるノート型というもの自体にあまり意味はなくなってきたのである。

その点、同じ2.5インチドライブとはいえ本体筐体内に2台と、数多ある外部ドライブを接続しても充分なインターフェイスを備えた Mac mini は、少なくとも個人的にド真ん中ストライクなんである。

もちろん、既存の LED Cinema 24 や Apple Wireless Keyboard、Magic Mouse など、追加投資をすることなくそこにあるモノが、後押しをした選択であることはいうまでもない。

以前、まだデスクトップ機が主でノートはサブであった時代には、PowerMac G4 & G5 など、お世辞にも静かとは言えない(ハッキリ言って、え〜いヤカマシイッ!)機種を当然のように使用していたこともある。

しかし、個人事業主としては大量の電気代を食わせた結果発生した熱を、これまた大量の電気代を食われながら冷却している様を、とても冷静な目で見てはいられない。

よって、環境という観点からいえば主に私的な騒音問題であり、エコという観点からいえばそれはエコロジーではなくエコノミー、すなわち電気代という経済的な問題に端を発している。

一時は作業エリア確保のために、歴代 PowerBook 17インチを毎年買い替えるという、また別の意味で不経済なことをやっていたこともある。

このような点において、アップルから提案されたノートブック&外部ディスプレイという使用形態は、実に的を射ていた。


それも、一般的な選択であり、ある意味理想的なデスクトップ機の iMac を差し置いての選択である。

しかしながら、MacBook 13 & LED Cinema 24 という組合せは当時の iMacと比較しても、機能面において運用上全く遜色もない。それどころか、外に持ち出しても使用できるということについては、それ以上に付加価値をもったシステムであった。

従って、問題があるとすれば主に性能的なデメリットかもしれないが、ここ数年、少なくとも2006年初頭のインテル版 Macの登場以来、コンシューマモデルについてはそれほど大きなステップアップは見られなかった。

当時の上位機種のクロック(2.0~2.4GHz 前後)は、今もって実用上支障となることはない。

たしかに、iMac の上位機種に見られるような 3GHz越えのマルチコアの性能は、特定分野においては威力を発揮するのであろうが、価格もそれなりに上がってしまうのでコストパフォーマンスを考慮した場合、 従来は必ずしも上位機種が各ラインナップにおけるベストセレクションとはなり得なかったようにも思う。

(今回の iMac ファミリーのアップデートにより、少なくともクロック周波数において、やっとここ数年分の性能向上が実現したかのようだが、Core i3 ってホンマに早いのかな? 搭載されるグラフィックガードで微妙な差をつけているが、はたしてどの程度体感できるのか、興味は尽きないけどね)

件の MacBook (Late 2008) も CPU クロックは高々 2.4GHzであり、Mac mini Server といえども、2.66GHz の Core 2 Duo に過ぎない。

しかし、iPhone や iPad などそのクロック周波数という点に置いては、半分にも満たない(コア数も計算に入れるなら1/4以下か)機種が、その限られたメモリと電力供給の中で実用になりつつあるのが現状であり、モバイルであるかどうかは副次的な要素のようにも見えてしまう。

またまたこれは余談ではあるが、巷では iPad のようなディバイスは消費の道具であり、創造性は無いかのように語られる風潮があるようだ。

主に、汎用インターフェイスが搭載されていないことによる、接続性のデメリットをその批判の対象にしているのだが、あの手の製品に対して、いまさらギガビットEthernet や USB と、Wi-Fi のどちらかを選べといわれれば、間違いなく後者だろう。

あくまでも、取捨択一というか選択の問題であり、役割分担という意味においては、ひとつのディバイスがすべてを取込む必要はないと思う。ましてや、すべての作業を iPad や iPhone でやり遂げる必要はない。

パワフルなデスクトップ機でも、それがゲーム専用機という選択もアリだし、作業プロセスの一端を担うディバイスが iPad や iPhone であってもおかしくはない。

創造性の有無を決定するのは、それを使う人間とソフトウェアであり、ディバイスによって決定されることではあるまい。

または、従来は消費目的にまで創造性重視の使いにくいディバイスが供されていた、ということだと思う。要するに、根性モンはママチャリだって速いって、なんのこっちゃよくわからん喩えだな。

近年、コンピュータの性能はその計算能力や処理速度よりも、なにが実用的に行えるのかという領域に、主眼が移ってきているように見える。

マルチタッチパネルや小型軽量な高解像度ディスプレイなど、それに伴う使用形態に合致したユーザインターフェイスがあってこそ、その性能を発揮できるものであり、部品としての性能のみをウリにして完成度が上がるものではない。

で、なにが言いたいのかというと、たんなる世間話である。

ここ最近、自身の利用形態が出先で大したことをしなくなったので、外では iPad や iPhone でもナントカなるぜ、と。

そうなると、無理して MacBook を繋いだり切り離したりしなくても、ましてや持ち出す必要もないデータまでもギュウギュウに詰め込んだ MacBook を外で危険に晒す必要もない。

もちろん、iMac も検討したが 21.5インチでは小さく 27インチは過ぎる、と微妙にストライクゾーンを外す。その点、なんならモニタ電源切っといても、黙々と働いてくれる Mac mini にはそれなりの魅力はある。

Mac mini & LED Cinema 24 の組合せなら、設置面積はかえって小さくなるくらいだし、現行 MacBook Pro 13 インチには装備されているが、残念ながら MacBook (Late 2008) にはない FireWire ポート&SD カードスロットの問題も一挙に解決できるぞ。

と、意気込んで移行を始めたのだが…。

長年苦楽を共にした MacBook の後継としての役割を担う予定なのだが、その間染みついた使い方というのは、そう一朝一夕に変えられるものではない。

Mac mini 導入後も、なかなかメイン機としての役割を譲ろうとしないのである。

その原因のひとつとなるのが、今回のアップデート
Magic Trackpad および Multi-Touch アップデート 1.0

で、ある。(ふう、ようやくここまで話が繋ったな)

いままでは、画面を閉じて LED Cinema 24 と Apple Wireless Keyboard、Magic Mouse などとともに使用する分には、最新版のメリットである慣性スクロールなどの恩恵に与れたのだが、単体で使用する場合には一部制限を受けていた MacBook である。

しかし、今回 iMac、Mac Pro、27インチLED Cinema Display などの新製品発表に伴い公開された、「Magic Trackpad および Multi-Touch アップデート 1.0」のアップデートにより最新機種と比べても、機能面においてそれほど見劣りはしなくなってしまったのだ。

また、 27インチ LED Cinema Display(たぶん9万円前後ぢゃないの?)発表のおかげで、 24インチ版は現行限りの 68,800円と、大変お買い得になっている。(もちろん、サードパーティ製ならもっと安いものはあるが、使ってみた人にしかわからないそれなりのメリットもある。ま、 iMac と遜色ない機能を求めるなら、ということだが)

できれば、24インチ版もこの価格で継続してもらいたいものだが、毎度極端な政策がウリのアップルにそれを期待しても、ムリっぽい気がする。(たぶん、27インチの一本勝負、だろう)

Magic Trackpad および Multi-Touch アップデート 1.0
http://support.apple.com/kb/DL1066?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP

アップデートの詳細
http://support.apple.com/kb/HT4254?viewlocale=en_US

慣性スクロールおよび3本指でのドラッグジェスチャをサポート
(Inertial Scrolling and Three-Finger Drag Gesture Support)

MacBook
MacBook (13-inch, Early 2009)
MacBook (13-inch, Mid 2009)
MacBook (13-inch, Late 2009)
MacBook (13-inch, Aluminum, Late 2008)

MacBook Pro
MacBook Pro (17-inch, Mid 2010)
MacBook Pro (15-inch, Mid 2010)
MacBook Pro (17-inch, Mid 2009)
MacBook Pro (15-inch, 2.53 GHz, Mid 2009)
MacBook Pro (15-inch, Mid 2009)
MacBook Pro (13-inch, Mid 2009)
MacBook Pro (17-inch, Early 2009)
MacBook Pro (17-inch, Late 2008)

慣性スクロールをサポート
(Inertial Scrolling Support)
MacBook Air
MacBook Air
MacBook Air (Mid 2009)
MacBook Pro
MacBook Pro (15-inch, Early 2008)
MacBook Pro (17-inch, Early 2008)

とまあ、その範囲は2008年以降に発表されたほぼ全機種にも及ぶ。アップルとしては異例のなかなか太っ腹な、美味しくもあり悩ましくもあるアップデートと言えるだろう。

かくなる上は、Mac mini には「Magic Trackpad」を奢ってやるか、ということで早速ポチっと…。


で、来ました。↓ん〜このピッタリな面一感は、やっぱ純正。

MacBook + Magic Mouse の操作性が、デスクトップ機でも実現できるところが現時点でのメリットだろう。

ま、当面は左側に配置して Magic Mouse と併用しよう。

底面のゴム足部分にマイクロスイッチが仕掛けてあって、MacBook と同じように全体が下がるメカニカルクリックを採用している。

おそらく、内部にはパンタグラフがあって、左右のバランスをとっているのだろう、腰砕けにならないカッチリした動きになっている。

いっそついでに、テンキーパッドも開発して欲しいなあ。

… ということで、ひとつよろしく。


2010年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan