2012年08月01日:山猫、当面の問題点

 
 
山猫、当面の問題点

まいど OS のメジャーアップデート時には、目が点になったり開いた口がなかなか塞がらない仕様変更がお馴染であるのだが、今回の山猫においても全く予想を裏切らない、突っ込みどころ満載である。

もちろん初期バージョンということで、おいおいに改善されるものとおぼしき細やかなミステイク程度のものもあるにはあるが、中には何年経っても修正されないまことに腹立たしいものや、おいそれはねえだろう、という類いの仕様変更も数多く含まれる。

また、iOS 機器との関連項目に関していえば、今回は Mac 側が若干先行しているので、いずれ登場する iOS 6 にて修正される点もあるだろう。したがって、あくまでも現時点においては、という視点に基づいているので、そのへんは2割引ぐらいで、ヒトツよろしく。


とりあえず、突っつけばキリがないのは承知の上で、あえてリストアップしてみる。

○特定のアプリケーションにおける、キーボード入力があやしい。

必ずしも再現性があるわけではないのだが、主に ARD や画面共有などで、キャップスロック、オプション、コマンド等のファンクションを認識しないことがある。

●最上位階層のアイコンの並び(表示設定)を勝手に変える。

これは、スノレパ当時からまれに発生していた不具合で、普通に考えりゃアクセス権の修正で改善しそうなモノだが、どうもそういうもんでもないらしい。

マルチアカウントを設定している環境では、各アカウントで統一した表示設定を使用することで、遭遇する頻度は下がるが完璧ではないようだ。しかし、シングルアカウントでも発生している例もあるようなので、現状では対処療法しかない。

●パブリックフォルダを勝手に共有公開する。

ライヨン当時から発生していた問題だが、以前のように真当なアプローチで簡単に共有解除ができない訳ではないので、多少改善されたといえなくもない。

10.7.x では、システム環境設定のネットワークアカウントサーバから、ディレクトリユーティリティを開いてディレクトリエディタから “SharePoints” の削除を行った上で再起動という、神の啓示でもない限り、およそ一般人には夢にも思いつかない方法を必要としていた。

これのどこが真当ではないのかわからない、またはググレカスと感じたはユーザは、もうすでに一般人では無い…、と思うな。

(ちなみに、ここでいう真当なアプローチの定義は、その場に見えるマイナスボタンのことであり、それがが機能しない時点でバグであることは容易に想像できるが、その回避策が用意されていることに気付く人とそうでない人の割合で決まる、ってことで良いのではなかろうか?…余談である)

●書類を閉じる時、「保存しない」ではなく「削除」の表示。

ユーザに内緒でもうすでに保存しているんだから、以前はウソをついていたことを公式に認めたに過ぎない修正である。全く保存した覚えがないのに、削除すると言われりゃ誰だって戸惑うだろう。

したがって、ユーザの感覚としては騙し続けて欲しかったな。

●Safari 6:Top Sites の更新マークを表示しない。

前述の目が点になる仕様変更のひとつだが、あくまでもバグであると信じたい。

●Safari 6:標準フォントが設定できない(そもそも表示オプション自体がない)

いままで、明朝体でブラウズしていた人には何が問題なのか分からないかもしれないが、ゴシック体表示を基本設定にしていた者には我慢ならない変更である。

これも、開いた口がなかなか塞がらない仕様変更といえるが、これってバグぢゃなくない? てなもんで、現状ではスタイルシートをテキストエディットあたりで記述して回避するしかない。

よほど、大勢でギャーギャー騒がない限り、黙殺されてしまいそうなので、その対策は考えておいたほうが良いだろう。

ま、以前からリンクアンダーラインの表示/非表示に関してさえも、なぜか標準では用意されていなかった Safari ことであるので、以下に示す例はその部分も含んでいるから、適当に書き換えてね。

——————<•>——————

/* 標準フォント:"Lucida Grande", サイズ:14px */
body {
   font-family: 'Lucida Grande', sans-serif;
   font-size: 14px;
}

/* 等幅フォント:"Courier", サイズ:13px */
pre, code {
   font-family: 'Courier', monospace;
   font-size: 13px;
}

/* リンクのアンダーライン */
a:link    { text-decoration: none }
a:active  { text-decoration: none }
a:visited { text-decoration: none }
a:hover   { text-decoration: underline }

——————<•>——————

上記の文字列をライブラリの Safari フォルダあたりに標準テキストで保存して、拡張子を .css に変更してから Safari の環境設定内のスタイルシートで指定してやることで、少なくともそのサイトで明朝体を指定していないかぎり、回避できると思う。

ただ、UTF-8 を標準設定にした場合の Shift-JIS 文字化けサイトと同様に、根本的な問題は相手先のメタタグにあるんだから、運営者に問題意識がなけりゃどうしようもないと思うんだけどね。

●Mac と iCloud および iOS 機器の間で、名称が一致していない(メモ:メモ or notes ?、メール or Mail)

名称の不一致は、連絡先だけではなくあらゆる場所に潜んでいる。まるで、Mac 社、iCloud 社、iOS 社と複数の合弁企業が運営しているのではあるまいか、と思ってしまう混乱ぶりである。

●連絡先:こいつも名前がまちまちで、現在の連絡先以前はアドレスブックだったり、iCloud ではコンタクトだったり、ことごとく迷走する。

以前から危惧された、Back to Mac の最悪の例といえる。 終始一貫して「アドレスブック」で通してきた Mac OS もついに「連絡先」に変更されてしまった。(合掌)

いっそ直球で住所録でいいぢゃねえかと思うが、なんで統一しないのか、また一度決めたらめったに変更などして欲しくないモノだ。

●メモ:動作が緩慢な上に同期が遅い(iPhone の3G環境では実用にならないぐらい時間がかかる)

出先の Wi-Fi 環境のないところでは、読込み(同期?)にかなり待たされる。カラクリを考えりゃ仕方のないことかもしれないが、それってもうメモぢゃなくない?

おっと忘れるところだったが、こいつはなんと検索欄に文字列をペーストできないという、驚くべき仕様である。

いや、厳密には出来ないことはないが、通常の ⌘+v ではできない。マウスによる右クリか、もしくは ⌘+option+shift+v という指が攣りそうなコンビネーションを要求される。明確な理由は不明であるが、編集メニューを開いても、ペーストだけが無いのである。

上記の ⌘+option+shift+v は、「ペーストしてスタイルを合わせる」という機能なのだが、検索欄に入力する文字列に対してスタイルを気にするユーザが、いったいどれぐらいいるのだろう。

そして、以前から指摘している、メール内に居候していた前のバージョンからの編集に関するバグが直っていない。(直す気がないな)

これが一番腹の立つことかもしれない。その他の仕様変更や細やかなバグは、より一層改善しようというポジティブな姿勢の表れであると見えなくもないが、いつまでたっても修正されないバグはもはや怠慢以外の何ものでもない。

その対象が、それほど複雑で高度なテクノロジーを必要とするソフトウェアではなく、たかがメモなんだから、その腹立たしさも一層際立つ。

テキストエディットやプレビューなど、標準バンドル純正アプリに関しては、iCloud への保存および余計な手間をかけずに同期機能が使用できるようになったことは評価できる。

しかし、iCloud 登場以前より使用している「Dropbox」などに比べると、おもにその汎用性の無さ、分かりやすさという点においては一歩も二歩も譲るところがあり、マカーとしては歯がゆいところではある。このあたりは、けっしてアンチではないが、アップル嫌いのマック好きの微妙な心理か。

加えて、以前よりライヨン上でも設定項目として「書類とデータ」がありながら、どうして山猫のように iCloud にアクセス出来ないのか疑問な点も多い。山猫自体その価格が激安とはいえ有料なんだから、もっと言えば、それよりも高額であったライヨン(10.7.x)で iCloud の機能が100%使用できないのは詐欺ぢゃねえのか、という気もしてくる。

アップルが、ライブラリフォルダをユーザから見えなくしているかぎり、勝手に Mobile Documents フォルダにアクセスすりゃいいだろうが、という理屈は通らないと思う。

アップル自体の営業政策だから仕方がないという見方もあるかもしれないが、だからこそ声を大にして文句を言うべき事柄だろう。だいたい、企業規模が大きくなってくると、声の大きい順番に対応という体質はいずこも変わらないのだから、駄目元で言ってみる価値はある。

今回も、とりあえず以前から使用していたライヨン(10.7.4)に対するアップデートを実施したので、いずれ時間が出来たら初期化&クリーンインストールもやってみようと思う。

そのせいか、しょうもない作業の最中にアプリがハングしたり、長時間にわたって無反応な現象も少なからずある。しかし、ここ最近の例を振り返ってみると、スノレパ以前のようになにがなんでもクリーンインストールでないと改善しない不具合は減ってきている。

ま、裏をかえせば、なにをやってもダメなものはダメという絶望的な状況と言えなくもないが、あまり過大な期待を持たず気長に改善されるのを待つことにしよう。

ちなみに、前回生一君バージョンを作成したので今回は虎徹君バージョン。兄弟で贔屓があってはならないので、いちおう…ね。

…ということで、ヒトツよろしく。

2012年08月某日 Hexagon/Okayama, Japan

 

2012年08月01日